【トロントロン軽トラ市 ふるさと探訪】川南町
2010 年 11 月 8 日 月曜日 投稿者:川南町【“ほんもの”を見つけに トロントロン軽トラ市】
トマトやきゅうりなど園芸ハウスが見渡すかぎり広がる、園芸の町・川南町。ハウス栽培の季節を迎えてハウスに出入りする人たちの動きがせわしくなっています。
川南町の商店街の通りに農作業用の軽トラックがいっぱい勢ぞろいして 「トロントロン軽トラ市」 が開かれているのに出会いました。
120台ほどの軽トラックが通りに連なって、荷台やテント張りしたにわかづくりの露天の店で、採れたての野菜や海産物などを販売していました。
町の商工会が農家の人たちと連動して商店街を活性化しようと4年前からはじめた “にわか市” で、2万人を超す人出でにぎわっています。地どれと採れたての “ほんもの” がうけています。
「トロントロン軽トラ市」は、毎月第4日曜日に開かれています。散策をかねて出かけてみませんか。ふるさとの良さが見つかります。
【歴史散歩】
軽トラ市の散策を終え、車を北へ走らせると、トロントロン通りから1.5キロほど北寄りの国道10号線沿いにある国立療養所宮崎病院の敷地内に、何だろうと思うコンクリート製のノッポの塔があります。
60年ほど前、戦時中に川南町には、敵陣に飛行機から飛び降りる空挺落下傘部隊が駐屯していました。病院敷地内にある10メートルを超すタワーは、当時の部隊が使っていた給水塔で、ここには、滑走路のある飛行場や降下場、飛行機の格納庫などもありました。しかし、ここで訓練を受け戦地に飛び立った落下傘部隊の兵士などのうち、1万2000人もの方が戦死しました。毎年11月23日には、全国から大勢の関係者が集まって慰霊祭が開かれています。