【ちょっぴり不思議な話 み~つけた】諸塚村
2010 年 11 月 8 日 投稿者:諸塚村村の95%は山林という “森のくに” 諸塚村。冷え込みと共にまわりの山々が紅葉しはじめると、あら不思議。山肌に紅葉の”モザイク模様”が浮き出て、ほかの町村ではめったに見たことのない風景が広がります。
モザイクというのは、それぞれに違った模様を組み合わせた形、パッチワークのようなもので、諸塚村で見られる山々の景観は、「モザイク林」と呼ばれています。
“モザイク林” と呼ばれているのは、スギやヒノキなど緑の針葉樹の緑の人工林にまじって、紅葉するくぬぎなどの広葉樹林がおりなす景観で、山々のモザイク模様が美しく「森のくに」に出現し、諸塚村の名物になっています。
諸塚村は、全国的にも有数のしいたけ王国で、700戸の村民のうち170戸ほどがしいたけを栽培しています。
しいたけは、原木のくぬぎなどにしいたけ菌がしみ込んだコマを打ち込んで栽培するもので、昔ながらの “原木しいたけ” は年々減っています。
くぬぎを”村の木”にしている諸塚村では、全国的なしいたけの原木不足を心配して数十年も前から民有林の持山に原木のくぬぎの森づくりを提唱して、村全体にくぬぎの”モザイク林”が広がっています。
秋に伐採された原木は、”ふた夏目の秋” 2年後にコマを打ち込んでしいたけを栽培します。くぬぎの原木で栽培される諸塚村のしいたけは、”霧六峰(きりろっぽう)”のブランドで出荷販売されています。
森のキャンパスに描かれる “モザイク林” は、塚原地区の高台にある「猿越公園の展望台」から眺めることができます。山並みの “モザイク林” は、春から初夏にかけて新緑に衣替えします。