美しい建築彩色「丹青(タンチョン)」(旧南郷村)
2011 年 4 月 6 日 投稿者:美郷町周囲を山々に囲まれた美郷町南郷区にひときわ鮮やかな色彩で彩られた建物「百済の館」と恋人の丘の「百花亭」があります。
建物には、赤や青、朱色、などの鮮やかな丹青(タンチョン)が施されており、色彩の織りなす美しさに時間を忘れ、思わず見入ってしまいます 。
丹青の色彩は赤・青・朱色など原色八種と合成色五種を用い、仏教の由来から蓮華(レンゲ)や龍・鳳凰などの絵を柱や梁・垂木などに色鮮やかに描く韓国の伝統的な彩色です。
使われている塗料は、韓国独特の材料で木材の保存性がよく、防水性に優れ、約百年は変色しないと言う優れた特性があります。
丹青工事は、国家資格がないと仕事が出来ないため、韓国扶餘(プヨ)から優秀な丹青師7人を招いて「百済の館」・恋人の丘の「百花亭」に丹青を施しました。丹青師は、一人前になるまでに15年かかると言われています。
【百済の館】
百済の古都・扶餘(プヨ)に建つ客舎をモデルに韓国との交流のシンボルとして平成2年に建設されました。
百済時代の国宝・重要文化財のレプリカ展示や、百済文化の足跡も詳しく紹介されている。
【恋人の丘 百花亭】
扶餘(プヨ)の落花岩に建つ「百花亭」を再現したものです。
ここには、韓国との友好の証として届けられた「絆の鐘」と呼ばれる一対の鐘があります。
恋人、親子、兄弟姉妹などで鐘を鳴らすと、より絆が強くなり、ここで誓った愛は永遠にこわれることはないとされています。