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『師走まつり』― 1月23日(金)~25日(日)

2014 年 12 月 17 日 水曜日 投稿者:

師走3

師走祭りは、木城町と美郷町南郷区(旧南郷村)にまたがり、
1000年以上も前から脈々と引継がれ、異国の地で亡くなった百済王一族を慰めるお祭りです。


木城町の比木神社には百済王国の王子「福智王」、美郷町南郷区神門神社には百済王「禎嘉王」が祭神として祭られています。「神門御神幸祭(師走祭)」とは、この百済王国の親子の、年に一度の対面を表現する極めて珍しい祭りで、百済王族の伝説を裏付ける大きな証とも言われています。

この祭りは、昭和10年代までは、全行程を徒歩で9泊10日間の日程で行われていました。
現在は1月下旬の金土日の3日間で行われています。

比木神社(児湯郡木城町鎮座)に祀られた王子の一行が、フクロガミ(袋神、花笠ともいう)を奉じて、延々約23里(約90km)におよぶ決まりの道を、父王が祀られた神門神社(東臼杵郡南郷村鎮座)まで巡行し、そこに滞在して父王と再会して、また帰ってゆく祭りです。

1000年以上も守り継がれてきたこの祭りは、全国的にも極めて古い形態を残していること、百済の風習も残っていること、更に90kmにおよぶ巡行など、他に類例のない貴重なものです。

物静かな行列は古代の雰囲気を残し、この期間、村里は祭り一色に染まります。なかでも初日、夕闇迫る神門神社付近で、天をも焦がさんばかりに燃え上がる神を迎える火の荘厳さとそのスケールには、誰もが圧倒されます。その中を祭りの一行は、感激の面持ちで神社本殿へと進んでゆきます。

神門神社に向かう「上りまし」では、お旅所に待ち受ける人々や沿道の篤信者が、フクロガミのふくらみ方や色合いによって年占をしたほか、大根・にんじんなどの収穫物をフクロガミ巡行の路上に姿を表さないで差し出して置いたり、地区挙げて篝火をたいて迎えるなど、種々の習俗が伝えられています。 

また、一行が帰路につく「下りまし」の際には、オサラバと称して、ヘグロ(墨)を顔に塗り、ショウケ(竹で編んだ笊)などを振って送る慣わしも見られるなど、この祭りには、地域住民の素朴な信仰形態が見られます。 

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◆師走まつり

  • 日時:平成27年1月23日(金)~25日(日)
  • 場所:美郷町・神門神社一の鳥居周辺
  • お問い合わせ:美郷町役場南郷支所企画情報課
  • 電話:0982-59-1601

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